どうして新しい靴を夜おろしてはいけないのか

私達の日常の生活には、事故や病気の直接の原因にならないにもかかわらず、縁起が悪いため古くからの言い伝えによって、やってはいけないことがあります。

お盆の帰省ラッシュによる渋滞を避けるため、深夜に新調したスニーカーを履いて家を出るとき「新しい履物を夜おろしたら死ぬ」と母が言いました。「新調したスニーカーを履くことが交通事故や重大な病気を引き起こす原因にはならないのだから一向に構わないだろう」と思いながらも、何故そのような言い伝えが残っているのか少し気になりました。

私は「おくりびと」と呼ばれる納棺士の経験があります。 病院や自宅で亡くなる時間はそれぞれため、深夜に新しい死装束を着せることは珍しくありません。 夜新しい履物を履かせて家の外へ出すのは死者だけです。 履物には草履や足袋も含まれていることに由来していると思われます。

今のように遠くまで照らす照明器具がなかった江戸時代、外は真っ暗だったため、夜遠出をすることは縁起がよくありませんでした。 どこに犯罪者がいるか、つまずく物があるのかわからない危険があり、深夜に外出するのは親しい人の危篤やお通夜のときです。 これだけの理由があると納得できます。

新しいジョギングシューズを履いた夜のジョギングや、新しい革靴を履いてお洒落なレストランでディナーを食べたくなった場合はどのようにしたらよいのでしょうか?

江戸時代は靴底に炭を塗って汚したり、火で炙ったりしていましたが、せっかくの新品を汚すのは嫌なので、ひとつまみの塩や砂糖、小麦粉を靴底に塗り、縁起の悪さが解消できます。

縁起の良し悪しは、本人が信じるか信じないかにお任せします。キレイモ カウンセリング